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ニシベツを考える(野付郡別海町)

1次測量図

1次9図  測量日記や1次測量図からも分かるように伊能忠敬の蝦夷で到達した最東端はニシベツとなっている。最北端でもある。「北極出地四十三度二十三分」と天測地であることも記載されており、現緯度と比べても非常に正確である。
 問題は西別川の左岸の仮宿に2泊し「ニシベツ」としたことである。西別川の左岸はベツカイ(別海)である。

【注意】
 川の右岸、左岸とは地理用語で、川の流れに向って(上流を背にして)右手を右岸という。川は蛇行しているため西岸などと呼ぶと明確でないため。

各図比較


現在の地図 北緯43度23分
上の地図中のピンクのライン
 新発見の小図では西別川の左岸のニシベツが消され、右岸に朱書きされている。
 さらに注目すべきは、同じく国立公文書館に所蔵されている「北海道測量図」(間宮実測図と推測される)を見て欲しい。
 左岸は「ベツカイ」となり、その対岸(右岸)はヌウシベツ(ニシベツか)であり、そしてニシベツはピンク枠で別扱いになっている。
 上図のように1次図や最終図も大図にしては他の地方に比較して地名数が少ない。始めての測量であり、期間も短かったためと思われる。これに比較して北海道測量図は地名数も多く、海岸部だけでなく内陸部までほとんど隈無く記載されている。
 蝦夷地のことは間宮が最も分かっていたことを示している。

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