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伊能忠敬つながりの話題

玉之浦椿

 伊能忠敬は文化10年九州測量中、彼にとって最も重要な人物二人の死に見舞われた。一人は佐原留守宅の跡取り、長男三郎右衛門景敬であり、今一人は忠敬にとって片腕とも頼む測量隊副隊長とも言うべき坂部貞兵衛である。景敬は48歳、坂部は43歳であった。坂部は五島福江町浄土宗芳春山宗念寺へ葬られた。その五島を伊能ウオークで訪れた故伊能陽子さんは福江島玉之浦の山林の中で発見された玉之浦椿の苗を譲り受け佐原の菩提寺の観福寺の忠敬のお墓の脇に植えた。

 この椿はヤブ椿の突然変異で白い覆輪を持ち気品のある美しさで人を引き付けるとのこと。その椿の苗を当サイトの管理人は伊能さんに同行した佐原の本郷さんから2011年に譲り受けた。その椿の苗が昨年の大晦日に蕾を付けていることに気づき、以降、定点観察しているところである。遥かに遠い福江島に眠っている坂部さんを偲ぶのに相応しい花が我が家の庭で楽しませてくれるのも何かの縁かもしれない。

 

2016.02.01 開花しました~!

2016.01.29 花弁が綻んできた?

2016.01.25 間もなく開花かな?

2016.01.19

2015.12.31

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