大学付属施設

国立歴史民俗博物

国立歴史民俗博物館蔵 伊能図(秋岡コレクション)について

1、所蔵図の種類と概要

国立歴史民俗博物館所蔵の伊能図8舗はつぎのとおりである。写真と対比して説明すればよいのだが、なかなか機会がなく、頁数の都合もあるので、調査結果だけを列挙する。

  • 寛政一二年上呈の小図 一舗
    • 今井政太郎という人が制作の五年後位に写した写本。針穴はない。
  • 寛政一二年上呈の大図
    • 大田原付近一舗 写本。針穴はない。裏に「第六九下野」とある。福島より須賀川辺一舗 写本。針穴はない。左下隅に「第五六陸奥」とある。
  • 文政四年中図 中四国
    • 一舗 写本。針穴はない。軸装済み。方位線はあるが、経緯線、接合記号のコンパスローズはない。国界、郡界、宿駅、城下、社寺の記載がなぃ。
  • 文政四年大図
    • 明石、岡山付近、信州飯山付近の三舗を蔵する。何れも写本。針穴はない。明石と岡山・飯山では、描画様式がことなる。明石は淡彩で、細かい文字。他は彩色が鮮明で、文字が大型である。
  • 江戸府内図(南部)
    • 汚れ、退色が目立つ。写本。針穴はない。
秋岡コレクション
一面のトップ秋岡コレクションについて

江差

松前と江差の図の江差の部分である。松前は、松前候の城下町である。地名は漢字で 書かれているが、アイヌ地名に由来すると思われる地名も多い。松前と江差の周辺は地名が詳しく記入されている。江差沖の現在鴎島と呼ばれている島は、排天島と記載されている。現在、島と本土の聞は埋め立てられている。伊能測量隊は、松前には足跡を残したが、江差と松前以北は、間宮林蔵の測量である。

江差

▲このページのトップへ