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伊能図カレンダー 2016年版
このたび当「伊能忠敬e史料館」で2016年のカレンダーを試験的販売することになりました。
一般的なA2壁掛けサイズで、表紙と2ヶ月が1ページの全7ページ構成です。
ネットショップでは販売部数に制限がございますので、売切れの場合はご了承ください。
目次
表紙 伊能小図 国立公文書館蔵(蝦夷実測図)
2014年7月に初めて所在が確認された最終版伊能小図である。針突法で作成されたので、針穴が鮮明である。
1月、2月 国会図書館伊能大図第90号 江戸部分
江戸図から眺めると、東海道線の線路の場所は当時完全に海だったことが分る。同様に伊能測量出発地・富岡八幡宮も海辺だった。
3月、4月 国会図書館伊能大図第100号 富士山
富士山周辺は伊能大図のなかでも最も絵画的に描かれた。意識されたらしく、番号も100番を与えられている。
5月、6月 国会図書館伊能大図第99号 小田原・箱根部分
大磯、小田原から箱根峠付近までをカバー。小田原城が詳細である。アメリカ大図は無着色図が多いが、各地のお城だけは丁寧に描画し着色する。
7月、8月 アメリカ議会図書館大図第135号 大坂部分
浪速百景三大橋の天満橋、天神橋、難波橋や大坂城がしっかり描かれている。
9月、10月 国立公文書館蔵第1次測量大図第5号 襟裳岬部分
蝦夷地測量の測量日記で伊能忠敬が「地獄に仏とはこのようなことをいう・・・」と弱音を吐いた念仏坂が描かれた伊能図はこれしかない。
11月、12月 松浦史料博物館蔵大図第202号 長崎部分
長崎市内の測線が大変詳細である。市内見学も兼ねて測量されたらしい。